マレーシアでの国際大会優勝後、2020年1月に車移動で交通事故に遭い、重傷を負った桃田賢斗。
再びバドミントンをプレーできなくなるのではないかと懸念もあったが、見事に精神的、肉体的にもリカバリーを果たした彼はは、2021年開催の東京オリンピックで金メダルを狙っている。
乗っていたバンがトラックに衝突した衝撃で、鼻と右眼窩を骨折し、顔に何度も裂傷を負った。
バンの運転手が死亡したこの大事故は、桃田がマレーシアマスターズでシーズン初勝利を収めてから数時間後に発生。
「そのクラッシュを乗り越えることは大きなことでした。私の人生観は大きく変わりました」
と2021年の全英オープンで大会に戻る桃田はBBCのインタビューにこう語った。
「バドミントンのすばらしさ、楽しさも再発見できました」
コロナパンデミックのために1年延期された大会で、金メダルを期待されるプレッシャーを感じていないとも述べた。
「できる限り最善を尽くし、周りの他の声には耳を貸しません」
「日本でバドミントンの知名度を上げるために、金メダルを獲得したいだけです」
金メダルを目指すその眼差しは、プレッシャーよりもバドミントンをプレーできる喜びに満ち溢れているようだった。